2011/12/24

From a heart to a heart

料理を作るのが大好きです。

作った料理をドンドン食べて頂いて、お皿が空っぽになった時は

ほんとうに嬉しくなります。

作っているだけでも楽しくて仕方ないのに、少しは人の身体になるかもしれなく、

心で作ったものが誰かの心にも届いたとするなら、なんと幸せなことでしょう。

料理はとってもストレート、直接的です。

全粒粉のパンをハート形に抜き、エシレバターを塗り 生ハムの上にトリフオイル

とサワークリームで和えた紫いものマッシュを乗せ 

石榴を散らし四葉のクローバに見立てました。

庭のローズマリーが元気さを増してくれています。

こちらは、サーモンのリエットにフェンネルとピンクペッパーで。

生鮭をハーブ湯でさっと茹でたものと、スモークサーモンをソテーしたものを

バターで合わせて ピスタチオを加えたものを、クリームチーズの上に。

そして、エビトース。

海老を粗みじんにたたき、味にパンチを加えたくて柚子皮おろしと柚子胡椒 

胡麻をプラス。

軽く仕上げたかったので、揚げずにフライパンで焼きました。

Grazie mille Madame !!!

2011/12/19

Christmas tree

© setsuko kato 2019
made by Aluminum wire & Rhinestone

冬の空気はカキンと音がしそうに清々しく

空を見上げると星も月もほんとうにきれい。

2011/11/28

Home sweet home

© setsuko kato 2019
made by Branch

Home sweet home
なつかしのわが家


2011/11/24

Cats love the circle

idea
ねこは丸が大好きです。
  
noël
ベッドも 籠も バケツも 

pepe&may
なんにもなくても やっぱりまんまる 丸が大好き。

2011/10/26

Autumn Leaves

この季節、森は木の葉のグラディエーションでなんと美しいことでしょう。

緑からレンガ色までのいくつもの複雑な色はどこから生まれるのでしょうか。

落ち葉の湿り気をおびた香りと、足の裏にドングリを感じながらそっと歩くと

自分が野生動物になったような気持ちになります。

暖炉の薪がはぜる音と香り、姿のとどまること無い炎はいくら見ても見飽きること

がなく、どんどん無心になってゆきます。

こうやって自分を一回空っぽにすると、心が洗われたようで

本来の新鮮な感覚で世界を見ることができます。

そんな感覚磨きに、今回もまた友人の別荘に遊びに行かせて頂きました。。。


2011/10/19

Two letters by the olive leaves

© setsuko kato 2019



made by olive leaves

© setsuko kato 2019



 オリーブの葉でキッチンに書かれたラブレター 現在形と過去形。


2011/10/14

Our darkest griefs may hold our brightest hopes

© setsuko kato 2019
made by Amethyst uncut stone, Hook of the brass &Glass


アメジスト原石の心臓から赤いガラスの血が流れています。

ハートは真鍮のフックに引っかかり、流れ星と月が巡ります。


”我々の最も暗く深い悲しみには、最も明るい希望が含まれているのだよ。”
”Our darkest griefs may hold our brightest hopes”   Arthur Tress


2011/10/12

Love the life you live. Live the life you love.

© setsuko kato 2019
made by wood, tortoise shell, pinecone & gold scrubbing brush

生きているのが 嬉しい楽しいと感じることがあります。

そう感じられることに心から感謝しています。

厳しい季節もくぐり抜けて、今があることが本当に嬉しい楽しい。

動物やまだ言葉を持たない赤ん坊でさえ、生きているのが嬉しい楽しいと

めいっぱい表現していることがあります。

おそらく生命というのは本来、嬉しい楽しいものなのかもしれません。


2011/10/03

Guardian angel of the atelier

© setsuko kato 2019

made by driftwood, clay & red glass beads

ジュゼッペさんの工房には、ジュゼッペさんお手製のキリスト像が

仕事場を見下ろす天井付近にひっそりと飾られていました。

銅製の年季の入ったもので、その手にはドライになった葉が挿してありました。

仕事場に神様が居て下さるのは心強いですし、なにより作るという作業は

自分一人の力とは思われないことも多々あり、日本に帰ってから私の

Laboratorio(アトリエ)にもと作った物です。

流木に粘土で作った顔と手足と心臓、銅やアルミ、ビーズなどです。

私は特定の宗教や神様をもっている訳ではありませんが 、自分にはとても及ばない

大きな力のようなものに見守られたり助けられたりしているように思えますし、

お祈りもついしてしまいます。

形はキリスト像ですが 、私には八百万の神というのも感覚的にはしっくりするもの

なので、どうかおゆるし下さい。

© setsuko kato 2019

 森で赤い実の蔓草をみつけたので、一緒に飾ってみました。

2011/09/21

Laboratorio di Sig.Giuseppe

Sig.Giuseppe
知らない道を歩くのが好きです。

なのでよく道にも迷います。

でもたいがい行きたいところには辿り着けるし、

自分で意図していなかったのに、本当の目的はこれだったのかも知れないと

思うような出会いがあることもあります。

偶然だけど必然を感じる瞬間もあります。

後て考えて、そのことが自分にとって象徴的な意味があることもよくあります。

そのことが理解できても理解できなくても、

そういう瞬間に出会うために回り道をしているのかも知れません。

そうしてあちらこちらで発見をしてゆくのは、

地図の無い宝探しのようで新鮮な驚きがあります。


そんな風にFirenzeの裏道を一人で歩いている時に、偶然出会ったのは

ジュゼッペさんです。
薄暗い入り口から目を凝らすと何やらオブジェがいっぱい、素通りすることなど

できません。声をかけると快く仕事場に招き入れて下さいました。
鉄のイルカは天井を泳ぎ、立体のオブジェがそこかしこにあり

もう私は嬉しくて嬉しくて...
そうしたら、奥の間にあるオブジェも見せて下さいました。

1メーター以上あります!

Tante Grazie, sig.Giuseppe !!!

2011/09/17

On the Road

Georgia O'keeffe by John Loengard

大好きな、ジョージア オキーフさんです。

作品以上にオキーフの在り方そのものに 二十代の頃とても感銘を受けました。

その空気感に触れたくて、ロスからアリゾナまで車で旅をした事があります。
 
どこまでも続く荒野の赤い土に生えている草はブルーがかった緑色で、

初めて見る色のコントラストがとても美しかった。

見渡す限り人の見えない 神聖さを憶えるほどのその風景の中、

枯れ枝や石 その他そこで見つけた物で即興のオブジェを作り、

少しずつ動かしながらコマ撮りして、数秒のビデオを作りました。

あちこち歩き回っていると 、突然 馬の腿から先だけの皮がひきちぎれた

足が一本落ちていました。馬はコヨーテに襲われたのです。



旅をしている時は、どこであっても荒野を旅しているような気持ちになる時が

あります。

旅の道ずれにいつも小さなノートを持ち歩いています。

荒野でも街でも、バールや教会、美術館や橋の上でも、思いついた時に

絵や文章なんでも書けるように。

そんな旅先のノートから...

『人はその人生のうちで一度は荒野の中に入り、健康的で幾分は退屈でさえある

孤絶を経験するべきだ。自分がまったくの己一人の身に依存していることを発見し

しかるのちに自らの真実の、隠されていた力を知るのだ』 

Jack Kerouac 「The Lonesome Traveller

2011/09/03

Fly me to the moon

© setsuko kato 2023
made by Copper , Brass,  Silver & Wood

銅の月が昇り、銀の星をつけた梯子がかかっています。
(写真ボケボケでごめんなさい。)


月の光に梯子をかけて

星の光を道ずれに

Fly me to the moon


2011/09/01

Wake up !

© setsuko kato 2023
made by Gemstone of Amethyst, Magnetite, etc

アメジストの原石の上に鉄鉱石やガラスによる目が開かれています。

写真は伊島薫さんです。


『惺惺著(せいせいじゃく)』

禅の言葉で心を目覚めさせよという意味です。

「惺」とは悟るとか心が落ちついて静かな様子、「著」とは意を強くする助辞。

瑞巌(ずいがん)和尚は毎日自らに「惺惺著!(目を覚ましているのか)」と問い

「喏(はい!)」と答えて自己を鍛錬したそうです。

自分の心を目覚めさせ、喝を入れたい時の言葉です。


2011/08/21

From Dream Island

© setsuko kato 2019
made by trash

随分前に出品した展覧会、ギンザ グラフィック ギャラリー 『バクテリアート』展

の作品です。

「バクテリアたちは、長い年月をかけて人間たちの廃棄物を分解し、新たな価値を

作り出して地球に還元する。<本当に投棄されたゴミ> <バクテリアたちでも分解に

何千年何万年もかかってしまうようなゴミ>を素材に<美しい作品>として再生させ

た。ザ アートワークスコミッティ」(カタログ抜粋)


夢の島から集めてきたゴミで作ったオブジェ。

バイクのマフラーや布団干し機、どこかの工場の時計やトロフィーの把手、ファン

や金属の削りくず等。

誰かが乗っていたバイクのマフラーや、誰かが日に何度も見上げたかも知れない

時計、お天気のいい日には布団を干されていたパイプには、そんな人の記憶は

残されているのでしょうか。

どの物にも人とつながっていた時があり、私のところにやってきて全く違う用途に

なってしまった物たち。

リサイクルアート、どこまでも使いつずけたらゴミは減るのでしょうか。

2011/08/09

Summer greeting

May
暑中お見舞い申し上げます!

May & Water pillow of the cat form
ネコのMayの頭の後ろに見えているのは、ゴム製の水枕のネコです。


洗って庭で陰干し中。
熱をよくだす人のおみやげにイタリアで見つけたものです。
実用的とは思われませんが、半分冗談のようなトボケた顔が熱冷ましになればと...。

2011/08/01

The leaf of the story

© setsuko kato 2019
Paper cutout

八月、葉月ですね。

本のページ(コピー)を葉の形に切り出してみました。

言葉は 言の葉、紙一枚は一葉ともいいます。

言葉が一枚の葉っぱなら、言葉を集めた詩は草花、本は樹でしょうか。

本屋さんが森なら、図書館は知的な密林のジャングル...。

本棚も小さな森、人それぞれ どんな森になるのでしょう。

そして人と人とをつなぐのも言葉です。

私は話すのが得意ではないのでなおさら、瑞々しく心のこもった一枚の

言の葉を手渡してゆけたらと願っています。

2011/07/30

Exhibitions of the Month

  今月観た展覧会です。

『ワシントンナショナル ギャラリー』

Claude Monet
「Madame Monet and Her Son」

Mary Cassatto
「Little Girl in a Blue Armchair」

MOA美術館『竹内栖鳳と板谷波山展』 竹内栖鳳「夏鹿(部分)」

『池田満寿夫・佐藤陽子 創作の家』より「Moment of Love」

『創作の家』は実際にお二人が住まわれたアトリエ兼自宅を公開されています。

家はそこに住む人を無言のうちに語っているようで、私にはとても興味深いもの

です。

そこに住む人がどんな事を考え何を大事にしていたのか想像するのは楽しいです。

大きな木の梁のある広々したリビングは、床から天井まで庭一面に向かって

窓が開かれ、ミニマムな四角い大理石のテーブルと年季の入った大きな革の

ソファ(犬のピカソやマチスも座ったのでしょうか?)がとても落ちついた空間

を作っています。音楽室や茶室、海を見渡せる部屋もあります。

そしてバスルームやお手洗いは外国から取り寄せたとてもこった作りの陶器製で、

たいへんこだわりを感じます。

どこの家でも、人がその空間を大切にして愛されている場所はすぐにわかります。

その家の人が病気だったり家など気にかけられない状態だと、家もとても寂しい

感じがしてしまいます。

誰かが心と手をかけて愛してきた場所は、だからとても幸せそうです。

2011/07/24

Would you like some Japanese tea?

毎朝、日本茶を入れます。

どんなに時間がなくても 食事をとらなくても、お茶だけは座ってゆっくり

いただきます。

美味しいお茶を入れるためには 心静かに優しく入れなければとどこかで思って

います。

お茶の味はその日の心を映し出してしまいそうだから。

美味しいお茶が入れられれば、落ち着いた気持ちの良い一日の始まりになります。

20代の頃は、お茶を美味しく入れるのはとても難しく毎日味が変わってしまい

ました。

その頃 私の師であったずっと年上の素敵な女性が、ある時 言いました。

「お茶は年増というのよ。」と、フフッと美しく笑いながら教えてくれました。

踊りやお酌は若い娘でも、お茶だけは年増に頼んだ方が美味しく入れられる

というような話だったと思います。

そして私もまあまあ美味しいお茶を入れられる歳になったのだと思います。

『お茶はいかがですか?』

2011/07/22

Cat's favorite chair

© setsuko kato 2019
Iron chair

夏の鉄の椅子は さらっとひんやりして気持ち良く

ネコもお気に入りです。


じゅもんを唱えて?...お昼寝中。

2011/07/18

Ammonite dream


© setsuko kato 2019
made by Ammonite fossil , Shells & Solder

「夢見るアンモナイト」

アンモナイトの化石と桜貝、ハンダの小さなオブジェです。

アンモナイトの可愛らしいピンク色に桜貝が羽のようでもあり、

ハンダの星?月?がつながっています。

アンモナイトの永い永い眠りの中で見た夢が 小さな羽で羽ばたこうとしています。


写真は、「spiral paper」で Katsuhiro  Ichikawa さんに撮って頂いたものです。
この写真が大好きで、ここに載せさせて頂きました。

2011/07/10

Clouds by the cloth

© setsuko kato 2023
© setsuko kato 2023

Installation made by cloth

紗のように光と風を通す布のインスタレーションです。

1.5メータ前後の茜雲が 縦にフワフワと浮かんでいます。

インスタレーションは空間を作る、大好きなことの一つです。

オブジェ自体というより、その空間で何かを感じてもらえたらと言う作品です。

しかし私には写真に撮るのがとても難しく、なかなか感じをお伝えできないのが

残念。。。

重力に解き放たれたような雲のオブジェを眺めていると、

時間が止まって心が透明になってゆくようです。

2011/07/02

the Star Festival

七夕 idea
七夕です。

笹を天井から横に吊ってみたら、ちょっと不思議な感じです。

ネコが笹の葉を食べてしまわないようにですが、これはこれで涼しげ。

青い短冊に小さな願い事を書きました。

赤い輪は平和と祈りのために。

金色の短冊には願い事は書いていませんが キラキラと風に舞います。

言葉にならない想いをのせて、星に届きますように。

2011/06/26

KABUKI


シアターコクーンに歌舞伎を観に行きました。

盟三五大切(かみかけて さんご たいせつ)です。

愛憎深く絡み合い、綿密な構成でグルグルとメビウスの輪のように繋がってゆく

物語でした。

自分を騙した、愛する女「小万」の首を打ち落とし、懐に入れ、

舞台に降る土砂降りの雨の中から霧雨の舞う客席沿いへと歩を進める

「源五兵衛」(中村橋之助さん)の言葉にならないほど思いを込められた表情が

美しく悲しく胸を打ちます。

持ち帰った首を目の前にぱくぱくと白いご飯を食べてゆく「源五兵衛」は、

首であっても「小万」を自分の物に出来た喜びとそれでも収まらぬ憎しみとが

入り交じり、人の思いの複雑さを感じます。

たとえ自分で殺して打ち落とした首でも、それは愛しい自分の女であり 

愛しいからこそ裏切られた憎しみも激しく、正気と狂気は地つながりです。

ラストは幻想のような回り舞台で、死んだ人達すべてが幸せに暮らしている場面

あの世であっても救いがあります。

こんな複雑な感情を 私は表現できるだろうかと思いました。


2011/06/21

Villa of the Yamanakako

週末、山中湖の友人の別荘に遊びに行きました。


ドーム型のその別荘は、

雨にしっとりと濡れた

緑が美しい森の中にあり

ます。



朝 扉を開けると真っ先に、木々の生命力に満ちた香りと鳥のさえずりに

包まれます。

気持ち良いベンチや彫刻が庭のそこかしこにあり散策がとても楽しい。


別荘の建物はすべて三角形で構成されていて、

ドーム型の天井、壁や窓も三角です。

三角に切り取られた森の緑が、天窓やバスルーム

の窓からも溢れるようです。
 
夕食はイタリアンレストランで頂きました。    前菜の盛り合わせ(稚鮎の素揚げ 豚肉入りライスコロッケ パプリカのグリル 魚の薫製 生ハムとルッコラ 鳥のロール)、桜えびと水菜のパスタ、牛ホホ肉の赤ワイン煮込み、デザートに桃のブラン・マンジェでした。                  どれも美味しく、沢山頂きました。        翌日は川沿いにある露天風呂の温泉にゆっくり入ってから帰るという、ゆったりと時を過ごした旅でした。
AさんHさん、ありがとうございました!