うちのお雛様は、ケーキドームに入るほどの小ささです。
もう30年以上も前に、浅草寺仲見世の「助六」さんで見つけました。
今売っているものとは表情が違い、この作り手さんはもう作られておられないかと思います。
よく見ると作りに癖があり、もしかしたら左利きの人が作ったものじゃないかと
想像しています。
小さいのでどこに引っ越しても持っていけるし、このお雛様と一緒に一生雛祭りを迎えらたら嬉しいなと思います。
お雛様は変わらないけれど、20代初めの娘はいくつも歳を重ね、
失くしたものはあるけれど それ以上に素敵なものを受け取って、
山越え谷超え旅をして、考えて、何かを育み、何かを生み出し、生きて、愛してきたのだなぁと、お雛様に感謝するのが大人の私の雛祭りでしょうか。
そして、大事なものは何ひとつ失っていないことに気づきました。
それは内側にあるので、失くすことはないのです。
それは内側にあるので、失くすことはないのです。