『MUSEO VIRTUALE UFFIZI』を観ました。
Uffiziは大好きな場所で4.5回は観に行っているので、どの絵も懐かしく久しぶりに会う友人たちのようで、フィレンツェの生活を思い出します。
デジタルシアターでは街の様子が映し出され、Uffiziのすぐ近くの私が借りていた部屋がある黄色い壁の大きな建物も映し出されて、ずっと変わらないこの街の素晴らしさと努力に敬意を感じます。
そんなUffiziにある絵の複製画とはいえ原寸で、限られたスペースにギュッとたくさん飾られ 柵が無いので触れるくらい近ずけ写真もOKで、現地とはまた違った迫力です。 フィレンツェでは写真は禁止、デッサンはOKでした。
ゆっくり鑑賞した後、Giuseppe Andaloroさんのピアノリサイタルを聴きました。
素晴らしすぎて、頭も心も無になって音のみの世界に集中していました。
感情ではなくもっと深いところから出てくる炎のような情熱がまっすぐこちらまで飛んできて、わたしの深いところにある透明の領域にグングン吸い込まれてゆくようで、素晴らしい経験と言えるような演奏でした。
演奏が終わると拍手に応えて立ち上りジャケットのボタンを丁寧に留めご挨拶する姿は、グランドピアノがいつもより小さく感じる、笑顔がジョントラボルタ似のおしゃれなragazzoでした。(シルクのシルバーグレイのスーツにグレイのシャツ、光沢のあるシルバーグレイのネクタイ、ピアノより輝いているエナメルの黒の靴!)
またぜひGiuseppeさんの演奏を生で聴きたいと思いました。
そのためだけにイタリアに行くとしても、その価値はわたしにはあります。
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イタリア文化会館より |
Grazie tante !