お盆の入りに友人の家を訪ねると、丁度その家の90代のお母様が提灯を持って
玄関門に向かわれるところでした。
門のところで蝋燭に火を灯し提灯の中に入れ、部屋のお仏壇まで運びます。
綺麗に掃き清められた畳の部屋のお仏壇の蝋燭に火を移し、お線香を上げて
手を合わされます。
一年に一度 亡くなられた方が家に帰って来ると言う、お盆の迎え火です。
美しき日本の風習を教えて下さったのは、美しき日本のご婦人です。
目や耳に少しのご不十があっても、今もお台所やお庭仕事をされる笑顔のステキ
な方です。
自分もこんな風に年を重ねて人に美しいものを伝えられたら、幸せな一生だと
思えます。
日本の美しいものを忘れずにいたいと思いました。ありがとうございます。
翌日(一日遅れ。。)うちも提灯を出しお香とお供えをして少しほっとしました。